健全な食生活を習慣化するためのポイント、食事を楽しむコツ、食と健康のバランスなどについて講演いただきました。
その講演の一部をご紹介します。
食生活を取り巻く環境の変化に伴い、生活習慣病が低年齢化し、肥満体質が増えている。早食べ・ながら食べ・気晴らし食べ・片付け食べ・まとめ食べなど肥満につながる食べ方や食べ過ぎを防ぐポイントは
①よく噛んで食べよう
ひとくち最低10回、目標20回噛むことで、脳が活性化され、満腹中枢を刺激し、時間をかけるといつもより少ない量で満腹感を感じる。
②ストレスを減らそう
ストレスがたまると本来の食欲とは無関係に食べてしまうことがあるので、空腹からくる食欲なのか、コントロールがききにくいストレスからくる食欲なのか を判断し、後者の場合はストレスを減らすことを考えるようにする。子どもの場合は、自分でストレスの判断ができないので、大人がチェックし、様子の変化に 気付いてあげたい。そのためには、家族みんなで食卓を囲み、会話を楽しみ、時には一緒に食事を作ってみる。(コ)孤食・(ケ)欠食・(コ)個食・(コ)固 食…(ニワトリ症候群=コケコッコ)などの「コ」食が続くとストレスがキャッチできず、逆にためる原因にもなりやすい。
③食べるもののバランスを考えてみよう
不足しがちな食材「まごわやさしい」とバランスを考えた「五味・五色・五法」の組み合わせで食卓のレパートリーを増やし、心にゆとりをもって食事を楽しむ。
大人が正しい食生活を行い、健康な身体を保つ姿を子どもたちに見せることや、また子どもたちに身近な食を通してたくさんの経験をさせることにより、自分で考え行動させ達成感を感じさせることが大切である。
…など、家庭でもすぐに実践できる食育をわかりやすくお話いただきました。会場では大変興味深く熱心に聞き入る姿が見られました。
※まごわやさしい…「ま」は豆類やみそなど豆を使った食品
「ご」はごま
「わ」はワカメなど海草類
「や」は野菜類
「さ」は魚
「し」はしいたけなどのキノコ類
「い」はいも類
※五味…甘味・酸味・塩味・苦味・旨み
五色…赤・青(緑)・黄・黒・白
五法…煮る・焼く・揚げる・蒸す・生