平成20年度滋賀県学校給食研究大会
主題:「食育の推進と学校給食の充実」
期日: 平成20年8月7日(木)
会場: 高島市民会館
期日: 平成20年8月7日(木)
会場: 高島市民会館
県内の学校給食関係者など約550名の参加があり、盛大な大会となりました。
開会式および表彰式 13:00~13:35
事 例 発 表 13:35~14:45
①「高島市における食育の推進ついて」
発表者 高島市教育委員会学校保健給食課 主任 江村 由起子 さん
高島市の学校給食の現状、学校給食で地場産物を使用する取り組み、平成18年度実施の市内小中学生対象食生活実態調査からみる課題と指導、そして今後の推 進計画について発表がありました。学校・家庭・地元農産者とが連携した様々な取り組みは、各市町、学校、地域において参考となるものでした。
②「地域に根ざした学校給食推進事業」
発表者 東近江市立能登川東小学校 栄養教諭 山川 佐代子 さん
東近江市において「地元の恵みを生かして健やかな子どもを育てる」をテーマに取り組まれた「地域に根ざした学校給食推進事業」について発表がありました。生産者との連携、保護者・教師・子どもたちへの働きかけなど多様な実例が紹介されました。
③「特別支援学校における食育・個別指導」
発表者 滋賀県立三雲養護学校 栄養士 大場 智美 さん
発表者 滋賀県立北大津養護学校 栄養士 比田勝 優子 さん
特別支援学校では、子どもの成長(発達段階)と健康状態に合わせて、個々に応じた食事形態(粗きざみ食・きざみ食・ペースト食・極ペースト食など)で給 食の調整が行われています。給食は子どもたちにとって、とても楽しく待ち遠しいもので、その中で楽しく「食育」ができるよう、安心しておいしく笑顔で食べ てもらえるよう、日々努力されているということでした。
健全な食生活を習慣化するためのポイント、食事を楽しむコツ、食と健康のバランスなどについて講演いただきました。
その講演の一部をご紹介します。
食生活を取り巻く環境の変化に伴い、生活習慣病が低年齢化し、肥満体質が増えている。早食べ・ながら食べ・気晴らし食べ・片付け食べ・まとめ食べなど肥満につながる食べ方や食べ過ぎを防ぐポイントは
①よく噛んで食べよう
ひとくち最低10回、目標20回噛むことで、脳が活性化され、満腹中枢を刺激し、時間をかけるといつもより少ない量で満腹感を感じる。
②ストレスを減らそう
ストレスがたまると本来の食欲とは無関係に食べてしまうことがあるので、空腹からくる食欲なのか、コントロールがききにくいストレスからくる食欲なのか を判断し、後者の場合はストレスを減らすことを考えるようにする。子どもの場合は、自分でストレスの判断ができないので、大人がチェックし、様子の変化に 気付いてあげたい。そのためには、家族みんなで食卓を囲み、会話を楽しみ、時には一緒に食事を作ってみる。(コ)孤食・(ケ)欠食・(コ)個食・(コ)固 食…(ニワトリ症候群=コケコッコ)などの「コ」食が続くとストレスがキャッチできず、逆にためる原因にもなりやすい。
③食べるもののバランスを考えてみよう
不足しがちな食材「まごわやさしい」とバランスを考えた「五味・五色・五法」の組み合わせで食卓のレパートリーを増やし、心にゆとりをもって食事を楽しむ。 大人が正しい食生活を行い、健康な身体を保つ姿を子どもたちに見せることや、また子どもたちに身近な食を通してたくさんの経験をさせることにより、自分で考え行動させ達成感を感じさせることが大切である。
…など、家庭でもすぐに実践できる食育をわかりやすくお話いただきました。会場では大変興味深く熱心に聞き入る姿が見られました。
※まごわやさしい…「ま」は豆類やみそなど豆を使った食品
「ご」はごま
「わ」はワカメなど海草類
「や」は野菜類
「さ」は魚
「し」はしいたけなどのキノコ類
「い」はいも類
※五味…甘味・酸味・塩味・苦味・旨み
五色…赤・青(緑)・黄・黒・白
五法…煮る・焼く・揚げる・蒸す・生
展示コーナー
会場ロビーには、(社)全国学校栄養士協議会滋賀県支部による食に関する指導資料や地場産物を活用した学校給食の紹介などのパネル展示、県健康推進課による食育推進コーナーを設けました。
各ブロックのテーマは次のとおりです。
各ブロックのテーマは次のとおりです。
◆開催にあたり御協力頂きました関係者の皆様方に厚く御礼申し上げます