平成18年度滋賀県学校給食研究大会
平成18年8月9日(水)
PLALA ~忍の里・プララ~(甲賀市)にて開催
県内の学校給食関係者500名にご参加いただき、盛大な大会となりました。
ありがとうございました。
開会式および表彰式 13:00~14:00
開 会 式
<主催者あいさつ>
『食育の推進と学校給食の充実』の主題のもと、滋賀県教育委員会、甲賀市教育委員会、滋賀県学校給食会の主催により開催されました。
開会にあたり、県教育委員会事務局スポーツ健康課参事と開催地である甲賀市の宮木教育長にごあいさついただきました。
表 彰 式
- <学校給食県教育長表彰>
学校給食の普及と充実を図るために特に功績のあった学校、施設、個人に贈られました。
優良学校 1校
優良共同調理場 1施設
功労者 6名
優良共同調理場 1施設
功労者 6名
<学校給食県給食会会長感謝状贈呈>
- 学校給食の調理及び関連する業務に7年以上従事し、その改善向上に努め、多大の功績があったことを認められた方に贈られました。
感謝状受賞者 22名
今後のますますのご活躍を期待いたします。
事 例 発 表 14:00~14:45
①「民間活力の導入による新たな学校給食センターの運営について」
発表者 甲賀市教育委員会教育総務課 課長補佐 中尾 亮次 氏
発表者 甲賀市教育委員会教育総務課 課長補佐 中尾 亮次 氏
旧土山町、旧甲賀町、及び旧甲南町の3施設を統合してできた「甲賀市立東部学校給食センター」の運営について発表していただきました。この給食センターは特に衛生面を重視した「フルドライシステム」で、今年4月から1日平均5000食の給食を調理をされています。
発表では、調理・洗浄・運搬の業務を民間に委託することで得られる効果を写真等を用いてわかりやすく説明していただきました。
「ぜひ実際に施設を見学したい」という感想がありました。県外からもセンターへの訪問を希望される問い合わせがあります。当センターについては、滋賀県 学校給食会が発行する「学校給食だより第185号(平成19年2月28日発行予定)」でもご紹介する予定です。
発表では、調理・洗浄・運搬の業務を民間に委託することで得られる効果を写真等を用いてわかりやすく説明していただきました。
「ぜひ実際に施設を見学したい」という感想がありました。県外からもセンターへの訪問を希望される問い合わせがあります。当センターについては、滋賀県 学校給食会が発行する「学校給食だより第185号(平成19年2月28日発行予定)」でもご紹介する予定です。
②「学校給食における地場産物の活用」
発表者 高島市新旭学校給食センター 主任栄養主査 中西 鈴子 さん
発表者 高島市新旭学校給食センター 主任栄養主査 中西 鈴子 さん
学校給食 への地場産物の積極的な活用について発表していただきました。まず取り組みの経過や地元野菜の導入システムの説明がありました。当センターでは、生産者を 給食週間の冊子で紹介し、連携を深められています。生産者も意欲的に生産者の意見交換会を実施して出荷の工夫をされている様子がうかがわれました。『湖西 デー給食』では湖西地域(高島市内)でとれた農産物だけを使った市内統一のメニューを実施されているそうです。
この取り組みにより、児童生徒たちが地元生産物に高い関心をもち、給食に関わっている人への感謝の気持ちが育ち、残さず食べようとする意欲が向上しているということでした。
この取り組みにより、児童生徒たちが地元生産物に高い関心をもち、給食に関わっている人への感謝の気持ちが育ち、残さず食べようとする意欲が向上しているということでした。
記 念 講 演 15:00~16:30
演題 『食育のすすめ -大切なものを失った日本人-』
<プロフィール>
1945年生まれ
学校法人服部学園 服部栄養専門学校 理事長・校長 / 医学博士
立教大学卒業
昭和大学医学部博士課程学位取得
藍綬褒章、厚生大臣表彰、文部大臣表彰、フランス政府より国家功労勲章受章
1945年生まれ
学校法人服部学園 服部栄養専門学校 理事長・校長 / 医学博士
立教大学卒業
昭和大学医学部博士課程学位取得
藍綬褒章、厚生大臣表彰、文部大臣表彰、フランス政府より国家功労勲章受章
安全・安心で健康な食生活を送るための「食育」を啓発され、現在は政府の「食育推進会議」委員などご活躍中であり、テレビでもおなじみの服部先生にご講演いただきました。
幕が上がると歓声があがり、講演が始まると参加者はメモを取りながら熱心に聴き入る姿がありました。
子どもたちの食生活をめぐる現状や多くの親の間違った知識や判断力不足を聞くと、思わず「ほんと?」と驚いてしまうお話もありました。
講演の一部を紹介させていただくと…『食習慣は8歳までに身に付いてしまうので、大人になってからの改善は非常に難しい。だからそれまでのしつけが重要 とされる。まず第一歩は家族で食卓を囲み、一緒に食べて子どもと会話し見守ることが大切である。よくない食べ方の6つの「こしょく」…『孤食』『個食』『固食』『小食』『粉食』『濃食』。こういったことが、後に協調性に欠け、わがままで自分勝手な子どもになってしまう一つの原因である。今後は、家庭や学校、地域で安心できる食環境をまず自分たちでつくっていくという意識を持たなくてはならない。そして、食育の基本となる3つの柱(①食品・ 食材の安全性②しつけやマナー③食料事情や環境問題をグローバルな観点で捉える)を理解し、対応できる力を身に付けることが重要である。』…と話されまし た。
食育を推進するにあたっての目標値9項目が「食育推進基本計画」に示されています。服部先生もこれについては改めて確認してほしいということでしたので、ここでご紹介します。
<食育推進にあたっての目標値9項目> (平成22年度目標)
1.食育に関心を持っている国民の割合(70%→90%)
2.朝食を欠食する子どもの割合(4%→0%)
3.学校給食における地場産物を使用する割合(21%→30%)
4.「食事バランスガイド」等を参考の食生活を送っている国民の割合(60%)
5.内蔵脂肪症候群(メタボリックシンドローム)を認知している国民の割合(80%)
6.食育の推進に関わるボランティアの数(20%増)
7.教育ファームの取り組みがなされている市町村の割合(42%→60%)
8.食品の安全性に関する基礎的な知識を持っている国民の割合(60%)
9.推進計画を作成・実施している自治体の割合
1.食育に関心を持っている国民の割合(70%→90%)
2.朝食を欠食する子どもの割合(4%→0%)
3.学校給食における地場産物を使用する割合(21%→30%)
4.「食事バランスガイド」等を参考の食生活を送っている国民の割合(60%)
5.内蔵脂肪症候群(メタボリックシンドローム)を認知している国民の割合(80%)
6.食育の推進に関わるボランティアの数(20%増)
7.教育ファームの取り組みがなされている市町村の割合(42%→60%)
8.食品の安全性に関する基礎的な知識を持っている国民の割合(60%)
9.推進計画を作成・実施している自治体の割合
(都道府県100%、市町村50%)
閉 会 式 16:30~16:40
本研究大会の開催にあたり御協力いただきました
関係者の皆様方に厚く御礼申し上げます。